『iDeCoのデメリット』

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前回の記事ではiDeCoのメリットを紹介しました。
今回は前回の続きと、iDeCoが持つデメリットについて書いていきたいと思います。

目次

『前回のまとめ』

前回の記事よりiDeCoのメリットまとめ

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1. iDeCoで積立を始めることによりこれから毎月の給料で節税メリットが発生する。
2. 積立で購入する投資信託は、複利の力で積み立てた金額に大きなプラスアルファが期待できる。

・老後に子供たちや孫に食事をご馳走したりプレゼントを贈りたい!
・所得税と住民税のメリットは、夫婦でフル活用すれば税金が年間約9万円浮く!

このように妻を説得して、わが家は夫婦でiDeCoを始めることにしました。
引かれる税金が9万円浮くということは、実質世帯年収が9万円アップするのと同じですからね。

正直この制度を知ったときは今まで知らなかった事をとても後悔しました。ですが、

1.後悔しても何も良い方向に変わることはない。
2.逆に老後までまだ時間があるこのタイミングで始めることが出来てよかった。
3.そしてこれからは情報に対するアンテナをしっかり持って生きていこう。

このようにマインドセットし直して、前向きに生きていくことにしました。

『わが家のiDeCo積み立てシミュレーション』

iDeCoを始めるとなって、どの年代でいくらくらい積み立てられるか。平均年利をいくらで想定するか。ざっくりシミュレートしてみました。
利率は未知数ですし、こんな計算は文字通り机上の空論となります。
ですが、

iDeCoで投資信託を購入することは、銀行に預けたり普通に株や投資信託を購入した場合とは違って、始めた時点から毎月一定額を支出はするものの、自分が60歳になるまで使えない資産となります。(例外あり)
当たり前の事を話しているように感じるかもしれませんが、例えると、
・高配当株を毎年50万円ずつ買って、年間の不労所得を1.5万円ずつ増やす。
・週に一回飲みに行って友人と楽しい時間を過ごしたりおいしいものを食べる。
・年に一度は自分へのご褒美として高価なものを購入する。
・パチンコや競馬などに行き、勝ち負けに一喜一憂する。
こういった、『目に見えたり実感しやすい”喜”びや”報酬”』がない、対価が(すぐには)手に入らない支出を20年以上に渡って延々と行うわけです。
将来のためと頭で理解していても、感情を納得させるために利益の可視化は自身のモチベーションアップの為に必要と考えたのです。
ということで想定しているわが家のiDeCoシミュレーションです。
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【解説】
現在から11年後までの、子供たちが社会に出るまでの期間は学校関係の負担が大きいと考え、
月額33,000円(夫23,000円 妻10,000円)
12年後子供たちが社会人になり手が離れてからは、夫婦ともに現役を退く22年後まで満額の
月額46,000円(夫23,000円 妻23,000円)を積み立てる予定です。いまの株価が恐ろしいレベルで高いので、受け取り時までのチャートの動きは正直期待していないのですが、平均年利は4.5%を設定しました。
計算シートによると、
元金1,100万円、損益+580万円 計1,680万円
の資産形成を期待できそうです。
以前の記事で算出した、

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60歳までに3,100万円の資産形成を目指しつつ、出来るようであればプラスアルファを視野に入れていきたい。
私のひそかな目標、60歳までに退職計画に必要なお金3,100万円への大きな一助となってくれそうです。

『iDeCoのデメリット』

私自身はiDeCo推しの立場ですので、今までいろいろとメリットを並べて記事にさせていただきました。
ここからはデメリットについて書いていこうと思います。
重複する部分もあると思いますが、大切なことだから繰り返していると思ってご容赦ください。
1.運用(入金)をはじめたら、そのお金は60歳になるまでは引き出せない。(例外あり)

運用をはじめて積み立てたお金は、どれだけお金に困っても引き出すことが出来ません。
そのお金は60歳になるまで一切触れることができませんのでお気をつけください。

積立金額の変更は出来るので、よく考えて積み立てていきましょう。

解約や引き出しができる条件(ざっくり小さく書いておきます)
a.本人が死亡した場合
 この場合は遺族が死亡より3年以内に請求を行った場合に遺族に一時金として支払われます。

b.ケガや病気で障害を負った場合
 一時金、または年金として本人が受け取ることが出来ます。
c.5つの特別な条件
c-1 国民年金が払えない方(日本人)
c-2 確定拠出年金の障害給付金の受給権者ではないこと
c-3 通算拠出期間が3年以下、又は個人資産が25万円以下であること
c-4 最後に企業型確定拠出年金又は個人型拠出年金(iDeCo)の加入者の資格を喪失した日から2年以内であること
c-5 企業型確定拠出年金の資格喪失時に脱退一時金を受給していないこと

2.元本割れの可能性があり、保証はない。

以前の記事で書いた通り、世界経済は右肩上がりです。

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とくにアメリカを代表する指数であるS&P500は、15年以上という期間で見た場合はどの時期からインデックス投資の積み立てを始めても利益を出しているという歴史があります。

しかし、今後もアメリカの経済成長が約束されているわけではなく、未来のことは誰にもわかりません。
日本のバブル崩壊後の失われた20年間のような現象がアメリカにも訪れる可能性はゼロではないのです。

つまり、資産が増えない場合もありますし、投資した資産を下回る結果になる場合もあります。
利益は誰も約束してくれていません、自己判断・自己責任となります。

投資による利回りは期待しないので、元本だけは守りたい!
毎年の所得税と住民税のメリットだけ受けることが出来ればそれだけでいい!

そういう方は元本保証の付いた投資信託も出ているので、検討してみるのも良いと思います。

3.手数料があり、全て自己負担

iDeCoはNISAと違い、様々な手数料があります。
証券会社によって違うのですが、
加入(または移換)時に約3,000円
毎月100-200円程度がかかります。

ネット証券でおおよそこのくらいの金額です。
銀行や保険会社、窓口の証券会社は経費が高くつくので利用しないほうがいいと思います。

4.受け取り方は3種類あり正解がない

iDeCo受け取り方は、『一括、分割、一括+分割』の3種類があります。
・退職金と合わせて一定額まで控除を受けることが出来る『退職金所得控除』
・年金との合計で一定額まで控除を受けることが出来る。『公的年金等控除』
このふたつの制度の控除枠の恩恵を受けるためです。

これに加えて口座維持手数料や引き落とし手数料、自身の手間を勘案して自分に一番合った引き落とし方法を考えると良いと考えます。

正直、iDeCoの制度の中で私が一番難しかったのがこの受け取り方法です。
この件については受け取りまでに理解を深めていこうと思います。

次回はどの年代で始めるとどのような結果になるかのシミュレーションと、この制度を勉強した際に強く感じた思いを記事にしていきたいと思います。


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