FPや簿記の勉強を趣味の範囲で行っているのですが、どちらも3級程度でも学生のうちに知っておいたほうが良いことであると感じています。
そう思わずいられないほどに、生きていく上で役に立つ、社会人として必要な知識が詰まっています。
学生時代に学ぶ範囲に、株・ローン・税などの、金融教育に力を入れることは難しいのでしょうか。
わが家の子供たちはまだ義務教育を受けている年齢ですが、家庭で金融に関する教育を行いたいという心持ちから、せねばならないという意識の変化を自身の内に感じます。
【今日の話題】
題にもあるように、現状ではiDeCoを知らないことが常識、普通です。
ですが普通であることと、知らなくてもいいことは違うのです。
『現状ではiDeCoを知らないことが常識』
私は今年になるまでNISAもiDeCoも、どこか他所の世界の話のように捉えている節がありました。
無知であったと思います。
他にもたくさん知らなくて損をしている制度があるのだろうと考えると少し落ち込みます。
学生時代に嫌々やっていた勉強とは違い楽しくて、休み時間や就寝時間を惜しんで参考書を眺めたりしています。
もちろん戦争や大恐慌のようなものが発生して将来損をする可能性はありますが、結果としてミスジャッジとなったとしても、この判断を将来の自分は『当時としては妥当であった。』と評価すると思います。
ひとえに自分の無知であり勉強不足なのですが、まわりを見渡した時にiDeCoを利用している知人がいないという事実があり、そもそも私同様iDeCoを知らない方がとても多く感じるのです。
iDeCoはいわゆる”入り得”な制度です。
ですが、加入状況は下の表のように非常に低くなっています。
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企業型DCに加入している方は現在加入に制限がありますが、それ以外の労働者はiDeCo加入が可能であるにも関わらず2021年3月時点で150万人ほどしか加入していません。
【なぜ労働者はiDeCoに入らないか】
理由は大きくふたつあると考えます。
1.iDeCoは知っているが、株式投資に対して忌避感や苦手意識がある。
株式投資を行う = ギャンブルを行う。
こういった価値観の方が日本人には(特に中間層や貧困層の中には)多い気がします。
投資信託も株式投資の一種ですし、日本ではまだまだ異端な文化なようです。
少し前にはやったFXの影響もあるかもしれません。
2.iDeCoという存在自体を知らない。
金融や税制、株式に興味が全くなかったり、日々の業務、家事、育児などにより体も心も余裕がないなど理由は様々ですが、要はただ単に知らないという方
iDeCoをPRしない国
iDeCoは国が作った制度ですが、国には短期的に見た場合メリットが見当たらないんですよね。
というのも、
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iDeCo加入者が真っ先に享受する恩恵というのが所得税と住民税の一部控除なのですが、
これってつまり国の税収が下がるということに他ならないんですよね。
年金は(年金だけで食べていけるという制度という意味では)破綻していることから、何かしないと国(厚労省)はたたかれてしまうのでiDeCoを作りました。
けれどもiDeCo加入者が増えたら税収下がるのであまり増えても困る。
(iDeCoのPRは年金の不備を自白しているような見方をされる可能性も・・)
つまりiDeCoという制度は、現状では利用していない側の人間が一般的である。
しかし、iDeCoを知り利用している人は利益を得ることができる制度なのである。
そして利用するためには、知っていないといけないのである。
次回はお金の勉強をすることのメリットと、iDeCoとNISAで購入することになる投資信託を記事にする予定です。
資産運用を考え始めた方に訳立つ書籍をまとめました。
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